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FAQ 文鳥の食餌は?


強制給餌のしかた
知人宅で生まれたヒナを譲り受けましたが、すでに目が開いてしまって人を怖がるようになっています。しばらくは強制給餌になると思います。コツや注意点があったら教えてください。
留意点については 馴れないヒナの差し餌 もご覧になって参考にしてください。

 先に断っておかなくてはいけないことがあります。ここで書かせていただく強制給餌は、自分がこれまで試行錯誤しながら見いだしたもので、ひょっとすると人によっては『体勢が具合が悪い』とか、同じようにできない、ということがあるかも知れません。
 そして自分自身強制給餌が得意というわけではありません。できるだけそうならないように、ハゲハゲの状態の幼いヒナを巣から出したり、お店で差し餌されているヒナを迎えたりしています。数時間おきの強制給餌は、何年も文鳥を飼っている身であっても気苦労の耐えない作業です。特に嫌がって口を開けようとしないヒナには、いつもヘトヘトになってしまいます。
文鳥の仕事を始めて8年経ちますが、今回ここで始めて強制給餌の方法を書きます。それだけリスクが大きく、できればしないほうが良いと考えているからです。もちろん「アニファ」にも書きません。
※もし「こうすればぜんぜん楽勝じゃない?」という方法をご存じの方がいらっしゃいましたら、どうぞ教えてください。
 というわけで、強制給餌中に起こるミスによって、ヒナが死んでしまうかも知れないということを了解していただけた方だけ参考にしてください。少しお腹が空けば口を開けるかも知れないヒナには、普通の差し餌ができる可能性が充分あります。後ずさりをして逃げるヒナ以外には、できるだけ強制給餌はしないでください。また弱っていて食べられない状態と、怖がって口を開けないのを決してまちがえないでください。
気管を詰まらせて死んでしまうかも...
喉の調子を悪くして小食になってしまい、小さい文鳥にしか育たないかも...
面倒な強制給餌がひとり餌になるまで続くかも...
よく馴れた文鳥になれないかも...

 以上のことを頭に入れていただいた上で、わかってるんだけど他に選択の余地がなく、
どうしようもなく困っている飼い主さんだけのために、あたしの方法をお教えします。

ご注意!!!
 ホームページという公の場ではありますが、強制給餌のしかたについては公を対象とはしていないことを、ここに明確に記しておきます。一般的、理想的な方法は、飼い主さんご自身が信頼できる獣医師さんに指導していただいてください。逆に獣医師さんがここを参考にすることは禁じます。理由は、チューブを使うなどもっと良いと思われる方法があることが、あたし自身でもわかっているからです。こんな所を見ていてはいけません。どうぞ私たちの文鳥のために研究(?)をよろしくお願いします。
 同じ理由で、他のサイトや掲示板への転載、出版物における情報としての使用(文章を変化させてもダメです)も禁じます。ニュアンスが変わることで「カンタンなんだ」と受け止めてしまう人が出てきては困るからです。
 気持ちを正直にいうと
「りんだはこんなふうに強制給餌をやってるのか」と、あたしの個人情報として知っていただいて、他に方法がなくて困ったときにだけ、こっそり真似ていただきたいと思います。
お願い/差し餌を一度もしたことがない人は無謀すぎますのでやめてください。


あえていかがわしい雰囲気のタイトルでどうだ...って感じで!
......実際にあたしがこうしているのはホントなんですけど
逃げるヒナの保定
 
嫌がるヒナをつかまえて無理矢理差し餌をするのですから、暴れたり動かれたりすると差し餌ができないどころか、喉や口の中を傷つけてしまい、ますます差し餌されることがイヤになってしまいます。文鳥は一度イヤと思ったことはなかなか変わらないので、失敗は限りなく0に近いほうがいいでしょう。ヒナのためにもしっかり保定しなければいけません。
 実際やってみるとわかるのが、文鳥のヒナはとても小さく柔らかいため、しっかり握ることができなくて、強制的な保定は不可能だということです。
 どうやって落ち着いてもらうかを考えたところ、その場所に巣のような状態をつくって、そこで安心してもらうことがベストだということがわかりました。







































































































ヒナのクチバシを開ける
 
怖がって鳴くことができないだけのヒナなら、餌の入った給餌スポイトで、クチバシの横をツンツンと軽くノックするだけでクチバシを開けます。こういうヒナなら強制給餌とは無縁です。こんなふうに自分からねだることをしないで、毎回だまって口を開けるだけのヒナもよくいます。
 しかし強制給餌を受けるヒナは頑としてクチバシを開けません。飼い主が有無を言わさずクチバシを開けなくてはいけないのです。ところがヒナのクチバシは柔らかく、うっかり力を加えてしまうと、成長するに連れて上下のクチバシのずれができるなどの、変形が見られる可能性が出てきます。
 これは通常の差し餌にも言えることです。餌でクチバシが汚れると、親指と人差し指でクチバシをつまむようにしてふき取ったりすることがありますが、これはしてはいけません。将来クチバシがつままれたような細い形になる可能性があります。汚れたときは指2本で両側からつまむのではなく、片側ずつ指一本ではらうようにしましょう。

 クチバシを開けるときも引っ張ったりつまんだりしてはいけません。ヒナの馬蹄斑とクチバシのちょうど中間部分に、飼い主が人差し指の爪をかけるようにします。どんな文鳥でもだいたいこの方法でクチバシを開けます。

親指は反対側にあてているだけで力は加えていません。クチバシが開いたからと、あわてて2本の指でつままないでください。クチバシの変形を防止するのはもちろんですが、こうすると親指がジャマでヒナの口の中が見えなくなってしまい、強制給餌ができなくなってしまいます。確実に給餌するためには、飼い主にヒナの口の中が見えていないといけません。



文鳥の差し餌や強制給餌は、
どちらも素嚢に届くようにスポイトを
差し込まなければいけません



文鳥も強制給餌を阻止しようと、
舌を上げて喉をふさいだり、
首を振って抵抗したりします
肺に通じる気道に異物をいれないように
十分な注意と集中力が必要です


ヒナは後ずさりをするので
手のひらに乗せたりしないように!

怖いと思ったとき、ヒナは後ずさりをして逃げます。ここで『バスタオル』を用意します。ハンドタオルのような小さいタオルだと、厚みがなく重さも不十分なため崩れやすく、強制給餌に好都合な巣をつくることができません。毎回フンで汚れるたびに洗うのも大変なので、ヒナの体の下にティッシュペーパーを敷いておいて取り替えながら使うと便利です。

強制給餌用の巣の作り方
 後ろに逃げていかないように、バスタオルの端の方で、ヒナの後ろと横に壁をつくり、顔だけを出した状態にします。窮屈に巻く必要はありません。というか、強く巻くのは骨折や圧迫させてしまうのでやめましょう。
 バスタオルの余った部分は飼い主のひざやお腹にあててクッション代わりにし、飼い主が自分の手などを安定させるために使います。


ひざに乗せるととても安定します

ヒナはこれ以上後ろに下がれないとわかると、その場でじっとしています。反転して出てきたり...ということはありません。このようすは小鳥の巣に敵が近づいてきたとき、巣の奥で身を潜めているヒナたちの姿とよく似ています。

強制給仕用の巣とその中のヒナ
そしてそれを保定する手の置き方
 バスタオルの余っている部分を少し親指の付け根から手のひらの中心部分にかけて厚めに置きます。こうすることでヒナが、手のひらの内側で浮いたような素安定な状態になることを避けることができます。


給餌スポイトにも気配りを
清潔な布巾などを用意して、口に入れる前にはスポイトに付いた汚れを取るようにしたほうが断然うまくいきます。

強制給餌の実行
 
クチバシに隙間ができたら、とにかくクチバシの間にスポイトの先をすばやく入れて閉じないようにします。この時点では、スポイトが斜めになっていてもしかたがありません。
クチバシの先の方から、スポイトをまっすぐ入れられるだけのスペースを開けることは不可能です。
 このままでは首を振ってすぐにスポイトを外してしまうので、すぐにのどの奥までスポイトを差し込みます。このときは必ず喉のラインにそってまっすぐに入れなければいけません。ここからは普通の差し餌とおなじです。餌を全部出すまでスポイトは移動させないでください。餌を出し切ってから、心もちゆっくりと抜きます。
 首が上の方に伸ばし気味になるとスポイトが入りやすいですが、文鳥によっては首をすくめてしまう個体もいます。ここはぜひ飼い主さんにその文鳥のクセを見抜いていただいて、工夫をしていただきたいと思います。
強制給餌の回数と量
 
普通の差し餌では、給餌スポイトに6回分くらいの量を、一日に5〜6回与えます。ヒナが育ってくると10回分くらいの量が4回〜3回になります。一度にたくさん食べられるようになるのです。
 強制給餌はこれより食べられる量も少なくなります。最初の一口がうまくいくと、あと2口くらいはなんとかごまかしながら食べさせられますが、最初の一口に失敗すると、その一口分をその後食べさせられるかどうか...というところがやっとになります。
 強制給餌は本当にとてもデリケートな作業です。必要な栄養分を摂取させようと思うと、一回分が少ないわけですから、一日に何度も食べさせなくてはいけなくなります。
 しかしここで問題...。一日に何度も強制給餌を受けていると、ますます強制給餌がイヤになってしまうことが考えられます。
 お腹が少々空いても放っておいてみてはどうでしょう。その場で無理強いをするより、時間と気分を改めて、一気にたっぷり与えた方が食べやすいのではないかと思います。この方が文鳥自身も食べる幸せを感じることができやすく、強制給餌から普通の差し餌に変わることも大いに考えられます。ただしこの時に失敗してしまったら、無理にでも食べさせないと健康を害してしまう恐れが十二分にあります。
裏技
とても強気な文鳥の場合、クチバシを開けさせるために爪をクチバシにいれるだけで、緊張と焦りで汗をかいてしまうことがあります。できるだけ連続して強制給餌をしたいので、初めの一口をあげた後、口の中にひとつぶ残った餌をもごもごしているうちに、その隙間に爪を入れて再びクチバシを開けさせます。ヒナにとってはちょっと気持ち悪いかも知れませんが、この方が一度ピッタリクチバシを閉じてしまってからより、かなり楽に給餌ができます。
※口に残る餌は、本当にひとつぶ程度にしてください。たくさんだと喉や口中を傷めたり、気道に入って窒息しする可能性があります。

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